6周年に合わせて「原神CAFE」を発表
『原神』を展開するHoYoverseは9月28日、公式カフェ「原神CAFE」を2027年に東京エリアで開業すると発表した。継続して営業する店舗として、作品の世界観を表現したフードや限定グッズ、各種キャンペーンを企画している。
発表は、2020年9月28日にサービスを開始した『原神』の6周年に合わせたものだ。同日には西川貴教が日本語版を歌う記念テーマソング「風の思い出」が公開され、全国の駅や屋外でも記念広告が始まった。こうした周年施策が作品への関心を高める中、カフェは開業後もファンが足を運べる場所として計画されている。
運営元のCOGNOSPHEREはカフェの公式サイトと公式Xを開設し、開業日や所在地、メニュー、入場・予約方法を順次案内する方針だ。東京のどこに店舗を構えるかに加え、飲食とグッズ販売をどう組み合わせるかによって、旅行中に訪れる目的地としての役割も、普段から利用する店としての使いやすさも変わってくる。

期間限定コラボで広げてきた日本での接点
『原神』はこれまでも、日本各地で飲食を通じた作品体験を提供してきた。2022年にはスイーツパラダイスとのコラボカフェを全国10店舗で開催し、ゲーム内の地域「稲妻」を題材にした料理やノベルティ、オリジナルグッズを展開。限られた会期にファンを迎えるため、席の事前予約や注文数、グッズ購入数にもルールが設けられていた。
その後も2024年には、東京スカイツリーの展望台にある「SKYTREE CAFE」にコラボメニューが登場した。同年の「原神minini cafe」は、『原神』とLINE FRIENDSのキャラクターを組み合わせ、東京・大阪・愛知で期間限定営業を行っている。開催地やテーマを変えながら作品に触れる機会を作ってきた一方、どの企画にも会期があり、終了後は同じ場所で体験を続けられなかった。
東京での店舗開業は、そうした催事を通じて築いた飲食や物販との接点を、一つの場所で継続する計画だ。会期の短さが来店のきっかけになる企画とは異なり、開業後も足を運びたくなる理由を作れるかが重要になる。『原神』には多くの地域やキャラクターがあり、メニューや店内演出に生かせる題材も豊富だ。それらを店舗でどう展開するかが、カフェの個性を左右するだろう。

ゲーム作品の常設カフェの中でどう位置付くか
日本では、ゲームの世界観を飲食や買い物につなぐ常設店がすでに営業している。東京・日本橋と大阪・心斎橋の「ポケモンカフェ」は、事前予約制でキャラクターをイメージしたメニューやオリジナルグッズを提供。スクウェア・エニックスも2026年、東京・新宿にグッズ売り場を併設した公式ライセンスカフェを展開した。同社は店舗を、ファンが作品に直接触れる機会として位置付けている。
この流れの中で『原神』が問われるのは、継続的に更新されるゲームの魅力を、来店のたびに楽しめる体験へどう結び付けるかだ。ゲーム内で出会った地域やキャラクターを飲食や商品を通じて楽しめれば、大型イベントの時期以外にもファンが作品と接する機会が生まれる。店舗の運営内容によっては、ゲームを知らない同行者が作品に興味を持つ入口にもなり得る。
海外には『原神』の店舗運営で先行する例もある。韓国では2023年11月、ソウルに「원신 Cafe in Seoul」が開業し、飲食とグッズ販売を組み合わせた。フランスでも2026年8月に「Genshin Café Paris」が開業し、現地メディアはテーマメニューや展示、限定商品を紹介している。東京店がどのような設備や企画を採用するかは今後の発表によるが、両店の事例は作品の世界を店舗で表現する方法の広がりを示している。
企画の更新と利用しやすさが定着の鍵に
開業時には限定グッズや店内の演出が来店を促すだろう。その後もファンが訪れる場所になるには、メニューや催しの更新と、カフェとしての利用しやすさの両方が欠かせない。作品の新たな展開を店内で楽しめても、席の確保や商品購入の方法が複雑であれば、気軽に立ち寄れる場所としては使いにくくなる。
利用方法が注目される背景には、これまでのカフェ運営の例がある。国内の期間限定コラボでは予約や購入数にルールが設けられ、ソウルの店舗も開業時には事前予約制を採用した。東京店の所在地とともに、席の予約、利用時間、グッズの購入方法が示されれば、どのような来店体験を目指すのかがより具体的になる。
「原神CAFE」は、期間限定企画を重ねてきた『原神』が、日本のファンを継続して迎える拠点として計画されている。2027年の開業に向けては店舗の詳細に加え、ゲームの展開と店内の体験をどう結び付け、繰り返し訪れたくなる場所に育てるかが注目される。
公式発表:COGNOSPHERE PR TIMES

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