1986年の第1作につながる1993年版を配布
コナミデジタルエンタテインメントは9月25日、「Castlevania(悪魔城ドラキュラ)」シリーズの40周年を記念し、初代『悪魔城ドラキュラ』のスマートフォン向け無料配信を始めたと発表した。App StoreとGoogle Playで10月24日23時59分まで配布し、期間中にダウンロードしたユーザーは終了後もダウンロードとプレーができる。
シリーズは1986年9月26日、ファミリーコンピュータ ディスクシステム向けの第1作から始まった。シモン・ベルモンドがムチを武器に悪魔城を進む横スクロールアクションが40年にわたる作品群の出発点となったが、今回スマートフォンで配布されるのは、その作品を1993年にROMカセットとして発売したファミリーコンピュータ版だ。コナミの作品年表によると、こちらにはディスクシステム版からEASYモードなどが追加されている。
1993年版は2019年発売の『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』にも収録されており、すでにゲーム機やPCで遊べた。今回はスマートフォンから期間限定で無料入手できるようになり、専用機やコレクション作品の購入を経ずにシリーズ初期のアクションへ触れられる。コナミは2020年に探索型作品『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』もスマートフォン向けに発売しており、同じ端末で異なる時代の作品を遊べるようになった。

初期作から探索型まで、セール対象にも幅
スマートフォン版で初代に触れた人が次の作品へ進む経路として、過去作のセールも始まった。ニンテンドーeショップ、PlayStation Store、Steamでは、1993年版を含む初期作品8タイトル収録の『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』が80%オフとなる。ゲームボーイアドバンス向けの探索型作品などを収録する『Castlevania Advance Collection』は70%オフ、ニンテンドーDS向けの3作品などを収録する『Castlevania Dominus Collection』は50%オフで、PlayStation Storeでは『悪魔城ドラキュラX・セレクション 月下の夜想曲&血の輪廻』も70%オフの対象に加わった。
これらの作品を収録年代に沿って見ると、初期のステージ攻略型アクションから、城内を探索する作品へとシリーズが広がってきた流れが分かる。無料配信で初代を遊び、関心を持った時代のコレクションを選べる点は、初めてシリーズに触れる人にも分かりやすい。ただ、セールはスマートフォン版の配布より早く終わる。ニンテンドーeショップとPlayStation Storeは10月7日23時59分まで、Steamは10月9日午前2時までで、PlayStation Storeでは9月23日に先行して始まっている。

新作への期待を背に、音楽や公演にも展開
過去作に触れる機会が広がる一方、シリーズは10月15日に新作『Castlevania: Belmont’s Curse』の発売を控える。KONAMIと開発スタジオEvil Empireが共同で制作し、Motion Twinが助言を担う探索型2Dアクションで、1499年のパリを舞台にトレバー・ベルモンドの娘ローズの戦いを描く。9月20日には、東京ゲームショウ2026で展示された未発売作品の中から選ばれる「日本ゲーム大賞2026」フューチャー部門を受賞した。一般投票と選考委員による審査を経て選出された10作品の一つであり、発売前から関心を集めている。

40周年企画が音楽にも広がるのは、荘厳な楽曲がシリーズの世界観を支えてきたことを踏まえれば自然な展開だ。「ミュージック フロム 悪魔城ドラキュラ 黒・赤」は9月26日からサブスクリプションサービスで配信され、『悪魔城ドラキュラ』と『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』のアナログ盤も発売が決まった。2027年春には東京、ロンドン、ロサンゼルスでオーケストラコンサートを開催する予定で、40周年を祝う機会は新作発売後も続く。
過去作のセールは新作発売前に終わるが、初代のスマートフォン向け無料配布は10月24日まで続く。第1作につながるゲームを手軽に遊べる期間に、新たなベルモンド家の物語が登場する形だ。フューチャー部門で寄せられた期待に新作がどう応え、そこから過去作への関心がどう広がるか。10月15日の発売が、40周年企画の次の節目となる。

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