国内未発売だった据え置き機版『3』にも触れる機会
U&Iエンターテイメントジャパンは10月15日、Nintendo Switch用パッケージソフト『Toy Story: Retro Roundup! + Toy Story 3 Complete Edition Double Pack』を発売した。希望小売価格は4,950円(税込)。初期の映画関連ゲームを集めた『Toy Story: Retro Roundup!』と、2010年発売の3Dアドベンチャーを現行機向けにリマスターした『Toy Story 3 Complete Edition』を収録する。
両作品はAtariとDigital Eclipseが6月に発表し、国内Switchパッケージ版の発売予定も7月に報じられていた。Game*Sparkによると、オリジナルの『Toy Story 3: The Video Game』の据え置き機版は国内未発売だったが、『Complete Edition』は日本語に対応する。今回の国内展開には、過去作を再び遊べるようにするとともに、当時は国内販売されなかった作品を届ける意味もある。

機種ごとのゲームを集約、攻略補助と制作記録を追加
『Toy Story: Retro Roundup!』は、『Toy Story』(1995年)、『Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Rescue!』(1999年)、携帯機向けの『Toy Story 2』(1999年)、『Buzz Lightyear of Star Command』(2000年)、『Toy Story Racer』(2001年)に、『バグズ・ライフ』を題材とする『A Bug’s Life』(1998年)を加えたコレクションだ。家庭用・携帯ゲーム機向けを合わせて計11バージョンを収録し、アクションやレースなど、映画の世界を異なる遊びへ展開した作品をまとめて楽しめる。
復刻にあたっては、失敗する前の場面へ巻き戻せるリワインド機能や練習モードを追加した。無限ライフや無敵などを利用できる「Rex’s Cheat Codes」も備え、難しい場面での再挑戦や操作の習得を支える。こうした補助機能により、当時の難度に慣れていないプレイヤーも、自分に合った方法で攻略を進められる。
ゲームと併せて、ピクサーのジェイソン・カッツ氏やTT Games創設者ジョン・バートン氏らの新規インタビューを収録し、バーチャルミュージアムでは企画資料や開発時の写真を展示する。各作品の楽曲を聴けるミュージックプレイヤーも用意されており、遊びの違いを体験しながら、その制作背景まで振り返れる構成となっている。

『3』は物語と町づくりを収録、従来の限定要素も統合
『Toy Story 3 Complete Edition』では、グラフィック、解像度、フレームレートを改善した。ストーリーモードは、ウッディ、バズ・ライトイヤー、ジェシーを切り替え、それぞれの能力を使って映画に沿ったステージを進める内容で、「トイボックスモード」では西部劇の町を舞台に自由度の高い遊びを楽しめる。住人の依頼でゴールドを集め、建物を建設・装飾したり、住人を着せ替えたりしながら町を作っていく。
両モードはローカル2人協力プレイに対応し、従来は特定のバージョンに限られていた悪の帝王ザーグの操作と、4種類の追加テーマパックも収録した。旧作を機種別に集めた『Retro Roundup!』に対し、『3』は映像面の更新と限定コンテンツの統合によって、一本のゲームを遊ぶ環境を整えている。

海外レビューが示す、資料性と遊び心地の両面
開発元のDigital Eclipseは、旧作の復刻に制作背景の記録を組み合わせてきた。『The Disney Afternoon Collection』ではディズニー関連ゲームにアート資料や音楽プレイヤーを収録し、『Atari 50: The Anniversary Celebration』でもゲームと歴史資料、関係者のインタビューを結び付けている。今回の『Retro Roundup!』も、ゲームを遊べる状態で残し、その成り立ちを伝える同社の取り組みの延長にある。
その資料性は海外メディアにも評価されている。GameSpewは10月14日公開のレビューで、『Retro Roundup!』の制作映像やアート資料を評価する一方、初期3D作品のカメラや操作には古さが残ると指摘した。同媒体は翌15日の『Toy Story 3 Complete Edition』のレビューでは、探索や町づくりを楽しめるトイボックスモードを高く評価している。いずれもPS5版を対象としたレビューで、評価の焦点は資料の充実度とゲームそのものの遊び心地に分かれる。
今回のダブルパックは、当時の表現や制作過程を振り返るコレクションと、映像や収録内容を更新した3Dアドベンチャーを組み合わせた商品と位置付けられる。日本語対応や攻略補助、協力プレイを入り口に、映画を知る新たな世代へ過去のゲームの魅力がどう伝わるかも、発売後の注目点となる。
公式発表:Atari

コメント