
最大6人でゴミを運ぶ冒険、日本時間10月14日に発売
Off By One Gamesは、日本時間10月14日、物理演算を取り入れた協力アドベンチャーゲーム『Trash Day』をPC(Steam)向けに発売した。最大6人のオンライン協力プレイに対応し、6月に公開した体験版の1エリアから、製品版では全6エリアへ冒険の範囲を広げた。公式の発売日表記は、時差により10月13日となっている。
プレイヤーは動物管理施設に閉じ込められたアライグマとなり、脱走して盗んだワゴンに価値のあるゴミを積みながら「アライグマ天国」を目指す。道中ではゴミ箱や大型のゴミ収集箱を探索し、集めた荷物を仲間と運ぶため、収集から目的地への移動までが一続きの協力体験となる。
ソロプレイも可能だが、開発元は1匹でワゴンを操る難しさを説明し、仲間とのプレイを勧めている。日本語はインターフェース、音声、字幕に対応し、発売時点の対応言語は16言語。Steamでは10月27日まで発売記念の10%割引で販売される。

体験版で関心を集め、操作や通信の問題を改修
発売までの経緯では、体験版への反応と、その後の調整が重要な位置を占める。開発元によると、6月のSteam Next Festでは約4,400本のうち最もプレイされた上位50作品に入り、600件を超えるレビューで「非常に好評」の評価を得た。発売告知ではウィッシュリスト登録が30万件を超えたことも明らかにしており、試遊段階から製品版への関心を集めていた。
一方、公開後の更新履歴には、協力プレイの土台となる運搬操作や通信への修正が並ぶ。6月23日には車輪のサスペンションを作り直し、ワゴンが予期せず跳ね上がる挙動などに対処した。8月3日には積み荷が移動を妨げる問題と重心を調整し、通信の同期ずれや切断、地形にはまり込む問題への対応も進めた。
製品版には、動物管理施設からジャンクヤードまでの道のりに新たな障害物が加わっている。体験版で示した遊びを広げるとともに、プレイヤーの報告を受けて操作上の問題を修正してきた経緯から、今回の発売は内容の拡充と試遊後の改善を反映した節目と捉えられる。

『R.E.P.O.』『PEAK』と共通する、移動を軸にした協力
運搬や移動を仲間との連携に結び付けるゲームには、関連する先行例がある。2025年2月に早期アクセスを開始した『R.E.P.O.』は、最大6人で物理演算が働く貴重品を回収・運搬するホラーゲームだ。同年6月発売の『PEAK』では、最大4人がロープなどを使って助け合いながら山頂を目指す。舞台や目的は異なるが、進む過程で生じるトラブルへの対処を協力体験にしている点で比較できる。
『Trash Day』では、その連携を仲間で動かすワゴンに集約している。車道や罠、落石、川をロープや板で突破し、車輪が外れれば取り付け直し、横転すれば車体を起こして積み荷を回収する。ファミ通によると、積み込むゴミが増えるほど操作は難しくなるため、収集量を増やす楽しみが、荷物を守って進む難しさにもつながる。
操縦と後方からの押し出し、周囲の動物への対処を分担する仕組みは、積み荷の状態や進路に応じた相談を促すものといえる。また、アライグマ同士を積み上げたり、シーソーで仲間を飛ばしたりする動作も用意され、道具を使った攻略と仲間同士の自由な遊びが同じ空間で展開される。

『ロケットリーグ』の開発経験を、計画が崩れる遊びへ
Off By One Gamesは2023年設立の米国の独立系スタジオで、中心メンバー3人は約10年にわたり『ロケットリーグ』の制作に携わった。発売告知では、精密さを追求する物理演算ゲームを長年開発してきた経験に触れ、『Trash Day』では計画が意図的にうまくいかない遊びを目指したと説明している。予想外の挙動を仲間と立て直す仕組みには、その開発方針が表れている。
製品版に収録する22曲についても、開発元は音楽のContent ID申し立てを受けずに配信や切り抜き、収益化が可能と案内している。プレイ中の出来事を動画で共有しやすい条件を整えており、仲間とのやり取りを通じて作品の魅力が伝わることも期待される。
発売後の注目点は、追加された環境が道具の使い方や連携にどのような変化を生むかだ。体験版で好反応を得た運搬の仕組みを、旅全体の楽しさへつなげられるか。各エリアの遊び方に対するプレイヤーの反応が、製品版の評価を見ていくうえで焦点となりそうだ。
公式発表:Steam公式ストア

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