
新キッズタブレット、10月14日から出荷へ
アマゾンジャパンは10月8日、Android OSを搭載した「Amazon キッズ タブレットシリーズ」を発表した。Amazonのタブレットとして初めてGoogle Playストアに正式対応し、同日から予約販売を開始した。出荷開始は10月14日を予定しており、子ども向け定額サービス「Amazon Kids+」に加え、保護者が許可したGoogle Playのアプリやゲームを利用できる。
ラインアップは8.7インチの「Amazon キッズ タブレット 8」と11インチの「Amazon キッズ タブレット 11」で、それぞれ3歳以上向けと6歳以上向けを用意する。カバーのデザイン別に計8モデルを展開し、全モデルに専用保護カバー、ペアレンタルコントロール機能、Kids+の1年分が付属する。
海外の製品刷新にも共通するGoogle Play採用
従来のFireタブレットは、Androidをベースにした独自のFire OSを採用し、Amazonアプリストアを通じてアプリを提供してきた。2024年発売のFire HD 8キッズモデルも、Kids+や保護カバー、保護者向け管理機能を組み合わせた製品だったが、Google Playには正式対応しておらず、追加できるアプリはAmazon側の配信環境に左右されていた。
この配信環境の変更は、海外での製品刷新とも重なる。米Amazonは10月8日、一般向けの「Amazon Alexa Tablet」3機種を発表し、AndroidとGoogle Playを採用した。Prime VideoやKindleなどの自社サービスを搭載しながら、Google Playで配信されるアプリにもアクセスできる構成で、日本向けのキッズタブレットにも同じ方針が広がった。
米メディアThe Vergeの取材に対し、AmazonでハードウェアとAlexaを統括するパノス・パネイ氏は、Google Playへの対応が必要だったとの認識を示している。一般向けと子ども向けの双方で採用した動きからは、自社コンテンツとの連携を保ちつつ、利用者が求めるアプリを取り込み、端末の用途を広げようとする方向性がうかがえる。
アプリの追加と利用状況を保護者が管理
子ども向け端末では、アプリの選択肢が増えるほど、家庭で利用範囲を設定する仕組みも重要になる。新シリーズでは、保護者がGoogleファミリーリンクを通じて利用できるアプリを個別に許可・管理し、Amazonペアレントダッシュボードでは子どもごとの利用状況や利用時間、学習時間、コンテンツを確認できる。
Google Playの利用にはGoogleアカウントが必要で、一部のアプリやサービスでは別途購入や登録が求められる。Amazonが案内する「200万点を超えるアプリ」は同ストア全体の総数を指しており、子どものプロフィールで利用できるアプリには制限があるため、実際に使いたいアプリの対応状況と料金を確かめる必要がある。
本体性能を引き上げ、8.7インチの通常モデルは約4万円に
8.7インチモデルは解像度1,340×800ピクセルの画面と4GBメモリー、11インチモデルは2,560×1,600ピクセルの2.5K画面と8GBメモリーを搭載する。国内向けに紹介されているストレージ容量は両サイズとも64GBで、通常使用時のバッテリー駆動時間はそれぞれ最大14時間、最大15時間となる。画面サイズに加え、表示の精細さとメモリー容量にも差がある。
税込価格は、8.7インチの通常モデルが3万9,980円、キャラクターモデルが4万1,980円で、11インチはそれぞれ5万4,980円と5万6,980円。2024年発売のFire HD 8キッズモデルは、通常カバー付きの発売時価格が1万9,980円だったため、新しい8.7インチの通常モデルは2万円高い。メモリーとストレージは旧モデルの3GB・32GBから増えており、アプリ配信環境と本体仕様の刷新に伴って価格帯も上がった。
一方、従来機からの買い替えでは保存方法の違いも押さえたい。2024年のFire HD 8シリーズはmicroSDカードによる最大1TBの容量拡張に対応していたが、Amazonの開発者向け仕様では新しいキッズタブレットの両サイズとも外部ストレージは非対応となっている。動画をダウンロードしたり、多くのゲームを追加したりする家庭では、内蔵ストレージの空き容量を意識した利用が必要になる。
日本向け作品を拡充、成長に応じた使い方が焦点に
日本では、3歳以上向けに「パウ・パトロール」、6歳以上向けに日本限定の「ちいかわ エディション」を展開する。後者の発売に合わせてKids+に「ちいかわ」の動画・書籍を合計200タイトル以上追加し、6歳以上向けカバーは読書や縦画面のアプリに適した縦置きにも対応した。キャラクターカバーと配信作品を組み合わせる展開は、2024年のFire HD 8シリーズでディズニーやマーベルのコンテンツを拡充した流れを引き継ぐ。
付属のKids+は最初の1年間を追加料金なしで利用でき、その後はプライム会員が月額780円、非会員が月額980円の有料期間へ自動更新される。新シリーズでは、この定額コンテンツを基盤に、子どもの成長や関心に合わせて家庭がアプリを選べるようになる。価格が上がる中、その柔軟性が端末を長く活用することにつながるかが、今後の評価を左右するとみられる。
公式発表:Amazon

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