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『続ポートピア』、名作の事件を別視点で再捜査 2027年3月4日発売へ

サムネ


Switch・Switch 2・Steamで発売、パッケージ版の予約開始

ジー・モードは10月23日、推理アドベンチャーゲーム『続ポートピア連続殺人事件:忘却の埋葬』を2027年3月4日に発売すると発表した。対応機種はNintendo Switch、Nintendo Switch 2、PC(Steam)で、同日からSwitchとSwitch 2向けパッケージ版の予約受付を開始した。

本作は、ファミコン版『ポートピア連続殺人事件』のフルリメイクに、新たな5つの捜査ファイルを加えた作品だ。9月の「Nintendo Direct」での初公開を経て、発売日と販売価格が具体化した。価格はいずれも税込で、ダウンロード版とSteam版が4,800円、パッケージ通常版が7,678円、限定版が9,878円となる。


結末が知られた推理作品に、再び事件を追う理由を加える

原作は1983年6月にエニックスからPC-6001向けに発売され、1985年11月にファミコンへ移植された。プレイヤーが刑事となり、相棒のヤスと証言や証拠を集める作品で、今回は原作者の堀井雄二氏が原作・制作総監督を務める。追加される捜査ファイルでは、1980年代の神戸を舞台に、新たな登場人物とともに元の事件の背後に隠された秘密を探る。

長年親しまれてきた一方、犯人や結末まで広く知られていることは、推理作品をリメイクする際の課題にもなる。ジー・モードの竹下功一氏はGame*Sparkのインタビューで、原作の物語を忠実に扱いながら、内容を知る人にも驚きのある作品を目指したと説明した。タイトルの「続」は堀井氏の発案で、新作としての側面を早い段階から伝えたいという制作側の意図にも合致していたという。

この方針を踏まえると、別視点のシナリオを加える意味は、既存の事件についてプレイヤーが知る範囲を広げることにある。初めて遊ぶ人には原作の捜査から体験できる入口を設け、往年のファンには人物関係や出来事を捉え直す余地を用意する構成だ。原作への忠実さと、新しい謎を追う動機をどう両立させるかが、本作を読み解く軸となる。


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操作の難しさを調整し、推理へ向かいやすい環境に

変更はシナリオにとどまらない。4Gamerの東京ゲームショウ2026試遊レポートによると、ファミコン版では虫めがね型カーソルの位置が少しずれると、重要な手掛かりを発見できない場合があった。試遊版では、手掛かりのある場所でカーソルの色が変わり、目印が表示される仕組みが確認されている。

また、発見した電話番号が自動登録され、一覧から選んで電話をかけられるほか、地下迷路にはマップが表示される。捜査コマンドを一つのウィンドウにまとめる表示にも対応しており、調査の基本形式を引き継ぎながら、細かな位置合わせや情報の記憶を補助する方向で調整されている。こうした変更は、操作に伴うつまずきを減らし、証言や証拠の意味を考える過程へ進みやすくするものと捉えられる。

演出面では、浅野恭司氏(WIT STUDIO)がキャラクターデザイン、清塚信也氏が30曲以上の書き下ろし音楽を担当し、製品版にはフルボイスが採用される。ガジェット通信の取材で竹下氏は、試遊者から音楽の新鮮さや、原作らしさを残した遊びやすさを評価する声があったと紹介した。制作側が伝えた反応という範囲ながら、旧作の記憶と新しい演出の両方に関心が寄せられている様子がうかがえる。


Nintendo Switch


ファミコン版同梱で、当時と現在の遊び方を比較

SwitchとSwitch 2のパッケージ通常版・限定版には、ファミコン版『ポートピア連続殺人事件』が同梱される。複数のソフトをカートリッジ内に収録するマルチアプリケーションカード仕様で、当時の作品とリメイク版を同じ本体で起動できる。映像や音楽の変化に加え、前述の探索や入力の調整を実際に比べられる点にも、旧作を併せて収録する意義がある。

ファミコン版はダウンロード版とSteam版には含まれないため、旧作も遊びたい場合はパッケージ版が対象となる。限定版にはA5サイズのブックレットとオリジナルサウンドトラックCDも付属する。購入時には、通常版と限定版の特典差に加え、ファミコン版の収録有無が販売形態を選ぶ際のポイントになる。


『オホーツクに消ゆ』から続く、名作ADVの再構築

企画の背景には、2024年発売の『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』がある。竹下氏によると、同作の制作を終えて次の企画を検討する流れから『続ポートピア』が生まれた。企画・制作のORION PROJECT、開発のroom6とゲームスタジオなどが再び参加し、原作のフルリメイクと新規シナリオを組み合わせる手法も引き継いでいる。

この展開は、ジー・モードが続けてきた復刻事業ともつながる。同社は、フィーチャーフォン向けゲームを現行機で遊べるようにする「G-MODEアーカイブス」を展開しており、竹下氏は名作アドベンチャーの復刻も今後続けたいテーマに挙げた。『オホーツクに消ゆ』から本作へ至る流れは、過去の作品を遊べる環境を整え、その物語を新しい利用者へ届ける取り組みの一環と位置付けられる。

発売に向けて焦点となるのは、追加される5つの捜査ファイルと原作の事件が、どのように結び付くかだ。試遊報道では操作面の変化が具体的に見えてきた一方、新しい物語には、既存の人物や出来事に別の意味を与える役割が期待される。原作を知る人が再び事件を追い、初めて遊ぶ人がその先の謎へ進める構成をどう実現するかに、本作の見どころがある。


公式発表:ジー・モード PR TIMES

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